シャムワニ さんのプロフィール |
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シャムワニは東南アジアに分布している中型のワニで、河川や湖などの淡水域に生息している。 主に魚類を食べるが、他のワニと同様、ヘビや両生類、甲殻類のほか、小型の哺乳類や鳥類なども食べる。
シャムワニの分布域・生息環境 シャムワニは、タイやラオス、カンボジアやベトナム、インドネシアのボルネオ島などに分布している。 ヨウスコウワニやメガネカイマンなどのように淡水域に生息しているワニだが、近年は生息数が激減している。 シャムワニの大きさ・特徴 シャムワニの体は細長くて縦平していて、吻は長くて比較的広い。 目の後方には隆起した骨の稜が見られ、頸鱗板(頸部に並ぶ鱗)は4枚が四角に並び、後頭鱗板(後頭部に並ぶ鱗)は4~6枚で、横一列に並んでいる。 また、水かきは、後肢ではよく発達している。 成長したシャムワニは全長2~3m、体重70~120kg程度と言われているが、大きな雄は全長4m、体重350kgほどに成長する。 雌は雄よりも小さく、全長1.5~2m程度、体重50~70kg程度と言われていて、大きいものでも全長3.2m、体重は150kg程度とされている。 また、捕獲された飼育下のものは大きくなる傾向があるが、野生下では3mを超えることはほとんどないと言われていて、同じアジアに分布しているイリエワニに比べるとかなり小さい。 体色は、雌雄ともに灰色をしているが、成長するとやや黒っぽくなり、褐色を帯びたものや緑色を帯びたようなものも見られる。 シャムワニの生態・生活 シャムワニの生態などについては詳しく分かっていないが、流れの緩やかな河川や湖 、沼地や雨季に現れる氾濫湖など、淡水域に幅広く生息している。 主に魚を食べるが、他のワニと同様、ヘビや両生類、甲殻類、水辺に近づいてくる小型の哺乳類や鳥類なども食べる。 水辺から遠く離れることはないが、雨季には幅広く移動し、乾季になるまでに25kmほど移動したりするほか、標高600m辺りでも観察されている。 また、性質は比較的おとなしく、ふつうは人を襲うようなことはないと言われているが、野生のものは、元来気が荒いとも言われている。 外敵は大型のニシキヘビなどで、特に、小さい幼体はヒョウやワシ・タカなどの猛禽類などにも襲われることがある。 シャムワニの繁殖・寿命 シャムワニの繁殖についても特に分かっていないが、飼育下では、4~5月の雨季に繁殖期を迎えることが知られている。 繁殖期の雌は、岸の近くに泥や植物などですり鉢状の巣をつくり、長径7.5~8cm程の楕円形の卵を、15~50個ほど産卵すると言われている。 また、卵の数は、雌の体の大きさに関係していると考えられているが、野生下では11~26個の産卵が観察されている。 卵は70~80日ほどで孵化するが、雌は、イリエワニなどのように、卵が孵化するまでは世話をして守る習性があり、孵化した子どもは、雌によって水の中に運ばれる。 野生下での寿命は20年程度と考えられていて、飼育下では22年近く生きていたものが知られている。 シャムワニの保護状況・その他 シャムワニは、かつてはミャンマーからタイ、ラオス、ベトナム、カンボジアからマレーシアを経て、インドネシアのボルネオ島やジャワ島、ブルネイなど、東南アジアに広く分布していたが、現在ではほとんどの地域で生息数が激減している。 主な原因は、皮や肉を目的とした乱獲や、開発による生息地の減少などで、一時は絶滅したと考えられていた時期もあった。 現在、ベトナムで見られるものも再導入されたもので、分布域は広いが、かなり断片化されている。 国際自然保護連合(IUCN)では、シャムワニを絶滅危惧種((CR)に指定しているが、分布域が断片化されているうえ、生息地も限られていることから、更なる保護が求められている。 |
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