動物図鑑・ゴマフアザラシ

ゴマフアザラシ

ゴマフアザラシさんのプロフィール


動物図鑑・ゴマフアザラシ
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和 名 ゴマフアザラシ
分 類 食肉目・アザラシ科
学 名 Phoca largha
英 名 Larga Seal / Spotted Seal
分布域 アラスカから日本の北海道あたり
生息環境 海岸近くのほか、夏には外洋でも見られる
体 長 雄で1.5~2.1m、雌で1.4~1.7m 程度
尾 長 8~10cm 程度
体 重 雄で85~150kg、雌で65~115kg 程度
ゴマフアザラシは普段は単独で生活しているが、繁殖期の冬には周辺から集まってきて、岩場などに大きな群れをつくる。

国内でも見られるアザラシで、冬には流氷の訪れとともに、北海道北部沿岸などで見られる。
●分布域・生息環境
●大きさ・特徴
●生態・生活
●繁殖・寿命
●保護状況・その他


ゴマフアザラシの分布域・生息環境
アザラシの仲間は北極から南極まで、幅広く分布しているが、ゴマフアザラシは北半球だけに分布しているアザラシで、北海道からアラスカに至るベーリング海やオホーツク海、日本海や黄海北部などに分布している。

国内では、冬の到来と共に北海道のオホーツク海沿岸や日本海沿岸に流氷と一緒にやってきて、繁殖・越冬しているが、日本海側では一年を通して生息しているものも見られる。


ゴマフアザラシの大きさ・特徴

ゴマフアザラシは中型のアザラシで、雌雄ともに平均した体長は1.6~1.7mで、80~100kg程の体重がある。

しかし、体は雄の方が大きく、大きい雄では体長2.1m、体重150kg程に成長するものもいる。

体つきは、寒い海域に生息している為、厚い脂肪に覆われていて、ずんぐりとしている。
頭部は丸く、鼻先は幅が広くて、水中などでは鼻孔を自由に閉じることができる。

しかし、アシカ類とは違って、耳介(耳たぶ)はなく、後ろ足は後方に向いていて、前方に折り曲げることはできない。

その為、地上での動作は鈍く、前足をわずかに使って這うようにして移動するが、水中では後ろ足を舵のように使って敏捷に泳ぎまわることができる。

また、耳たぶはないが、ゴマフアザラシの聴力は優れていると言われている。

毛色は灰褐色や灰色、銀灰色などで、全身には黒や灰色、白などの小さな斑点が散在している。

ゼニガタアザラシとは生息地が重なっていて、その様な地域ではしばしば同所的に見られ、両種が混同されることがある。

斑の様子をよく見ると、ゴマフアザラシでは、名前のようにゴマを撒いたような様子になっているが、ゼニガタアザラシの斑は、穴の開いた白い銭のように見える。

ゴマフアザラシの斑点の多いものは全体に黒っぽく見えるが、腹部は比較的斑が少なく、生まれたばかりの子どもは白色か黄色を帯びた白色をしている。

また、繁殖の後には古い毛が抜け落ち、白っぽい新しい毛が生える換毛が行われる。
この時期は海に入って餌をとることがなくなり、体重も減ってしまうが、換毛が終わった時には、はっきりとしたゴマ模様が現れる。


ゴマフアザラシの生態・生活

ゴマフアザラシは、普段は散らばって単独で生活しているが、繁殖期などには周辺の海域から集まってきて、浅瀬や砂州、岩場などに大きな群れをつくる。
国内でも、冬には繁殖のために北海道のオホーツク海沿岸や日本海沿岸に流氷と一緒にやってくる。

アラスカでの最大の群れは数千を超えるとも言われているが、群れは緩やかなコロニーを形成するが、はっきりとしたハーレムはつくらない、

夏は各海域を回遊しながら生活しているが、遠い外洋で見られることは少なく、ほとんど大陸棚の上に留まっている。

冬から春にかけての繁殖期には、流氷とともに沿岸域に移動し、港湾や入り江などでもよく見られる。

ゴマフアザラシは主にニシンやタラ、カレイなどの魚のほか、イカやタコなどを食べるが、エビなどの甲殻類や貝類なども食べる。

季節や地域によってかなり幅広く食べるが、若いものはオキアミや小型の甲殻類を多く食べ、成長と共に魚類などを多く食べるとも言われている。

普通は3分程度をかけて水深20m程度のところで獲物を探したりするが、獲物を追うときや外敵から逃れるときなどの泳ぐ速さは、時速40km程になることもあると言われている。

ゴマフアザラシは潜水能力にも優れ、20分ほども潜っていることができる。
また、潜水する深度は300m以上にも達することがあると言われている。

ゴマフアザラシは水族館などでもよく見かけるアザラシだが、元来は警戒心が強く、人が近づくとすぐに水の中に逃げ込んでしまう。
陸上に上がっている時も水辺近くにいて、危険を感じるとすぐに海の飛び込んで身を守る。

外敵はサメやシャチ、セイウチなどのほか、ホッキョクグマヒグマなどが挙げられるが、幼獣はオオカミホッキョクギツネ、大型の猛禽類などに襲われることもある。


ゴマフアザラシの繁殖・寿命

ゴマフアザラシの繁殖期は3~4月頃に多く見られるが、地域によって差があり、アジアのものは1月に見られることが多い。

交尾は水中で行われ、アザラシ類にしては珍しく、繁殖は一夫一妻で行われると言われている。

雌の妊娠期間は9~12ヵ月と幅があるが、平均すると9~10ヵ月程度とも言われている。
出産は流氷の上や岩場で行われるが、特定の巣をつくることはない。

雌は1産1~2子、ふつうは1子を出産し、育児は雌によって行われるが、雄も離乳期までは一緒にいる様子が観察されている。

生まれたばかりの子どもは体長75~90cm、体重は7~12kg程度で、親とは違い、全身は白い産毛で覆われている。
これは、ゴマフアザラシは流氷などで出産することから、子どもの白い毛が保護色になっていると考えられている。

授乳期間は2~4週間ほどで、その後は自立した生活を送るようになる。
毛色も、離乳する頃には白っぽい産毛は抜け落ちて、親と同じような色になっている。

ゴマフアザラシは国内では北海道周辺の海域に生息しているが、多くは流氷が去るのと共に離れていく。

しかし、北海道東部では、同所的に生息しているゼニガタアザラシが定着していて、ゴマフアザラシも、流氷が去った後でも北へ向かわずに留まるものが見られる。

雌は3~4年、雄は4~5年程で性成熟し、野生での寿命は雄で20~25年程度、雌はふつう雄よりも長生きで30年程度と考えられている。
また、飼育下では30年を超えるものが知られている。


ゴマフアザラシの保護状況・その他

ゴマフアザラシの個体数は安定していて、現在のところ絶滅の恐れはないとされている。

しかし、近年では地球の温暖化に伴う流氷の減少指摘され、それに伴う繁殖場所の減少が心配されているほか、海洋汚染や魚網による混獲なども心配されていて、

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