ボブキャット

ボブキャット さんのプロフィール


動物図鑑・ボブキャット

ボブキャット

食肉目 ネコ科
学 名 Lynx rufus
英 名 Bob-Cat
分布域 カナダ南部からメキシコ辺り
生息環境 主として草原や森林地帯など
体 長 55~100cm 程度
尾 長 10~19cm 程度
体 重 5~15kg 程度

ボブキャットは北アメリカに分布するオオヤマネコの仲間で、耳の先には黒い飾り毛が見られる。
体はオオヤマネコの中では小さいが、力も強く、木登りや泳ぎもうまい。
●分布域・生息環境
●大きさ・形態
●生態・生活
●繁殖・寿命
●保護状況・その他


分布域・生息環境
ボブキャットは北アメリカのカナダ南部からメキシコ南部辺りにかけて広く分布している。
草原や森林地帯、半砂漠地帯など、生息環境は幅広いが、ミズーリ州やミネソタ州南部、サウスダコタ州東部なとでは既に見られなくなっていて、地域的には絶滅していると考えられている。


大きさ・形態
ボブキャットは同じネコ科に属するオオヤマネコとは同属で、体つきなどはよく似ている。
体の大きさは、体長55~100cm程で、平均すると他のオオヤマネコよりは小さいが、比較的がっしりとした体つきで、雄の大きいものだと体重が30kgを超えるものがいると言われている。

頬には耳から続く長いふさ毛があり、耳の裏は黒くて、トラなどに見られる白い斑点がある。
また、耳の先には他のオオヤマネコよりは短いが、黒い飾り毛も見られる。
尾は少し長く、他のオオヤマネコとは違って、先には不明瞭な黒色の輪が見られ、先端は上側が黒く、下側は白っぽい。

雌雄ともに同じ色をしているが、毛色には変化があり、夏では黄褐色や赤褐色、暗褐色などで、腹部は白く、全身に縞のように見える黒っぽい斑がある。
また、冬には灰色が強くなり、毛の長さも長くなる。


生態・生活
ボブキャットは草原や森林地帯などに多く見られるが、平野部から山地、湿地帯や乾燥した半砂漠地帯など、さまざまな環境に適応している。
時には人の住む近くにも姿を現し、農家の小屋や庭先に姿を見せることもある。

普段は単独で生活していて、主として夜行性で、夕方から夜間にかけてや早朝には活発に活動する。
しかし、ボブキャットは昼夜共に活動し、獲物の少ない地域や、獲物の少なくなる冬季には日中も活発に動きまわり、地域や季節によって様々なものを食べている。

主にウサギや囓歯類などの小動物を食べるが、鳥や魚なども食べるほか、体が小さいわりには力がかなり強く、シカの多い冬季には、これを倒すこともある。
また、シカなどの大型動物を倒した場合、食べ残した獲物を雪や木の葉の下に隠し、再び戻ってきて食べることが知られている。

他のネコ科のものと同様に縄張りをもち、木につけた爪の痕や尿などで臭いをつけてテリトリーを主張している。
行動範囲は数k㎡程度とも言われているが、その範囲はまちまちで、季節や食糧事情、生息域での密度などによって大きく変わり、0.6~326k㎡まで変化があるとも言われている。

一般には、冬には夏に比べて行動範囲は広くなるが、雌の行動範囲は雄よりは狭く、雄の行動範囲の中にはいくつかの雌の行動範囲が含まれている。
また、雌の行動範囲は互いに異なることはないが、雄の行動範囲は他の雄と重なっていることがある。
休む時は岩穴や岩の割れ目、茂みなどのほか、木の洞などを利用する。

ボブキャットは地上性だが木登りもうまく、大きなサボテンなどにも駆け上ったりするほか、かなり高い木の枝まで登ったりする。
視覚や聴覚、嗅覚も鋭く、ネコ科の中では比較的長時間走ることができるほか、好んで水の中に入ることはないが、泳ぎもうまい。


繁殖・寿命
繁殖期は2~4月頃の早春に見られるが、ボブキャットには決まった繁殖形態が見られず、雌雄共に複数のものとの間で交配が行われる。
雌の妊娠期間は60~70日程で、1産1~6子、ふつうは3子を出産する。

生まれたばかりの子どもの体重は300g前後で、生後10日程で目が開き、2ヵ月程の授乳期間がある。
育児は雌が行い、子どもは8ヵ月程で独立し、雌は1年、雄は2年程で性成熟する。

野生での寿命は10~12年程度と言われているが、飼育下では32年を超えるものが知られている。

外敵はピューマオオカミなどで、子どもはキツネコヨーテフクロウなどの大型猛禽類に襲われることもある。
また、ボブキャットは家禽などを襲うことがあることから駆除されたりする他、地域によっては狩猟の対象にもなっている。


保護状況・その他
ボブキャットは狩猟の対象にもなっているが、国際自然保護連合などでは、現在のところ絶滅の恐れはないとしている。

しかし、地域によっては生息数が減少していて、ワシントン条約の付属書に記載され、取り引きは規制されている。
主な原因は開発による生息地の減少と、それに伴う獲物の減少と言われていて、更なる生息地の減少が心配されている。

尚、ボブキャットは分布域が広いこともあって、次のようないくつかの亜種に別けられているが、体は北方のものほど大きくなる傾向がある。

・L. rufus rufus
 アメリカ合衆国東部と中西部
・L.r. gigas
 アメリカ合衆国のニューヨーク州北部からカナダのニューブランズウィック州
・L.r. floridanus
 アメリカ合衆国南西部からミズーリ州やイリノイ州南部
・L.r. superiorensis
 五大湖西部からミシガン州、ウィスコンシン州、オンタリオ州南部、ミネソタ州
・L.r. baileyi
 アメリカ合衆国南西部からメキシコ北西部
・L.r. californicus
 カリフォルニア州からネバダ州西部
・L.r. mohavensis
 カリフォルニア州のモハベ砂漠
・L.r. escuinipae
 メキシコ中央部から北西部
・L.r. fasciatus
 オレゴン州からカナダのブリティッシュコロンビア州南西部
・L.r. oaxacensis
 メキシコ南部
・L.r. pallescens
 アメリカ合衆国北西部からカナダのブリティッシュ・コロンビア州南部やアルバータ州
・L.r. peninsularis
 カリフォルニア半島北部
・L.r. texensis
 ルイジアナ州西部からテキサス州やオクラホマ州南部、メキシコ北部

また、ボブキャットはカナダの針葉樹林などに生息しているカナダオオヤマネコとは競合しているが、生息域は棲み分けられていて、ボブキャットは北アメリカの中部以南のヤブ地や森林、岩場などに生息している。

動物図鑑・ボブキャット 1動物図鑑・ボブキャット 2動物図鑑・ボブキャット 3動物図鑑・ボブキャット 4
●その他のボブキャットの写真へ
●ネコ科の動物へ
●このページの先頭へ






Private Zoo Gardenは、国内の動物園で会える動物たちを紹介している、インターネット動物園です。
 今後とも園内の充実を図っていく予定ですので、動物図鑑や写真集などとして、是非利用してください。
 このページの先頭へ