ヤマアラシ さんのプロフィール |
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ヤマアラシの仲間はアフリカやアジア、南ヨーロッパ、南北アメリカなどに分布していて、いずれも針に覆われたような特徴のある体をしている。 しかし、アジア・アフリカに分布するものと、アメリカ大陸に分布しているものは近縁ではなく、それぞれ別の科を形成している。 前者はヤマアラシ科、後者はアメリカヤマアラシ科科に分類されていて、両者はそれぞれ独立した分類学的系統をもっている。 その為、「ヤマアラシ」という呼び名は、これら両科に属しているものの総称として用いられている。
ヤマアラシの分布域・生息環境 ヤマアラシの中でも、ヤマアラシ科に属しているものは、南ヨーロッパからアジアの温帯や熱帯域、砂漠地帯を除くアフリカ大陸に広く分布していて、アメリカヤマアラシ科のものも、アメリカ大陸の主に温帯から熱帯域に広く分布している。 どちらに属しているものも、主に森林地帯やサバンナなどに生息しているが、岩場や半砂漠地帯、ステップやツンドラなど、ヤマアラシの仲間はさまざまな環境に生息している。 ヤマアラシの大きさ・特徴 ヤマアラシの仲間は、体長25~80cm程度、体重が1~27kg程と、種によって大きな差があるが、国内でよく見られるアフリカタテガミヤマアラシでは、体長60~85cm程、体重は13~25kg程の大きさがある。 毛色は黒色や茶色、茶褐色などをしていて、中には灰色などのものも見られ、毛色には変化がある。 しかし、ヤマアラシの仲間は、いずれも針に覆われたような特徴のある体をしていて、全体に四肢は短い。 体に見られる針は体毛が変化したもので、硬くてかなり鋭い。 この針は外敵から身を守るのに役立っていて、防御と攻撃の両方に利用される。 時に、ヒョウの胸にタテガミヤマアラシの針が刺さっている映像などを見ることがあるが、針による攻撃はかなり有効で、抜けた毛は再び生えてくる。 ヤマアラシの生態・生活 ヤマアラシの仲間は、旧大陸、新大陸のいずれに分布しているものも、普段は単独や家族単位で生活している。 主に森林やサバンナ、乾燥した岩場などに生息しているが、ツンドラ地帯や半砂漠地帯など、ヤマアラシの仲間は様々な環境にもよく適応していて、生息範囲は広い。 主として夜行性で、昼間は地面に掘った巣穴や樹洞などで休んでいるが、時に日中も活動することもある。 主に木の葉や種子、球根や果実、樹皮などの植物質のものを食べるが、昆虫類や小型の爬虫類や両生類を食べることもある。 また、動物の骨を齧ったり、時には死肉を食べることも知られている。 全体に性質はおとなしいが、危険が迫ると、体の針を武器にして威嚇したりする。 外敵は大型の肉食動物などで、アフリカタテガミヤマアラシでは、ヒョウなどの外敵に襲われたときは、尾を振って警戒音を出し、仲間に知らせたり相手に警告したりする。 更に相手が近づいてくると、後ろ向きになって、背中の針を逆立てるように扇状に大きく広げて威嚇するが、それでも相手がひるまないときは、針を逆立てたままう色向きで突進する。 この攻撃方法は効果的で、時には相手に致命傷を負わせることがある。 また、北アメリカに広く分布しているカナダヤマアラシなども、ピューマやオオヤマネコ、ボブキャットなどの外敵に対して同じような攻撃方法を見せるが、こちらは、時には尾で相手を打ちつけ、針が相手に飛ぶようなこともある。 ところで、どちらの科に属しているものも、主として夜行性で主に草食性であること、体の針を使って防御しているなどは共通しているが、ヤマアラシ科のものは地上で生活しているが、アメリカヤマアラシ科のものは丈夫な爪をもち、木に登るのもうまい。 この為、アメリカに分布しているものは半樹上性の生活をしていて、採食の為に木に登ることが多く、キノボリヤマアラシなどの尾は長く、木の枝に巻きつけることもできる。 その為、樹上での活動時間も長く、危険を感じると樹上に逃げることが多い。 ヤマアラシの繁殖・寿命 ヤマアラシの仲間は広く分布していることもあり、繁殖期は様々だが、アフリカタテガミヤマアラシの場合、ふつうは1年に一度繁殖し、繁殖は一夫一婦で行われる。 巣は自分で土を掘ったりする他、洞穴や岩の隙間なども利用される。 雌の妊娠期間は95~110日程で、1産1~4子を出産するが、妊娠期間は66日前後とも言われていて、これについてははっきりしない。 アメリカヤマアラシでは、繁殖期は秋から初冬にかけて見られ、一夫多妻で繁殖が行われると考えられている。 巣は地上や樹洞などで、雌の妊娠期間は205~217日程で、普通は1産1子、稀に2子を出産する。 いずれのヤマアラシも、野生下での寿命には長短があるが、長いものでは、飼育下での寿命が20年を超えることも知られている。 ヤマアラシの保護状況・その他 現在、ヤマアラシ科には11、カナダヤマアラシ科には12の種が確認されているが、全体としては生息数は安定していると考えられている。 しかし、カナダヤマアラシ科に属しているSphiggurus pallidus は絶滅したと考えられているほか、種や地域によっては生息数が減少している。 また、ヤマアラシの仲間は作物も食べることから、時には農産物に被害を与える害獣とされることもある。 |
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