マルブラウクモンキーはアフリカ南西部のコンゴ民主共和国南部やザンビア西部、アンゴラ共和国やナミビア北部などに分布しているオナガザルの仲間で、乾燥林や湿った森林、サバンナなどのほか、標高4500m程の高地の森林にも生息している。 体は雌よりも雄の方が2割ほど大きいが、雌雄共に体はほっそりとしていて、四肢も長い。 毛色はオリーブブラウンやオリーブグレーをしていて、腹部や四肢の内側は白い。 また、顔は黒いが周りには白い毛が生えていて、頬にはニホンザルのように食べ物を一時の間蓄えておくことができる頬袋をもっている。 マルブラウクモンキーは所謂サバンナモンキーの仲間で、一見するとグリベットモンキー(Chlorocebus aethiops)などとは大変よく似ていて、グリベットモンキーやベルベットモンキー(Chlorocebus pygerythrus)の亜種とされる場合もある。 習性や食性なども他のサバンナモンキーなどに似ていて、昼間に活動し、雌雄の数がほぼ同じ程度の5~20頭程の群れで生活しているが、しばしば50~100頭程の大きな群れをつくることがある。 食性も雑食性で、果実や種子、花や球根、樹皮などのほか、鳥の卵やトカゲ、昆虫、小型の無脊椎動物なども食べる。 妊娠期間は5ヵ月半程で、普通は1産1子を出産する。 外敵はライオンやヒョウ、チーターやハイエナなどで、飼育下での寿命は20年を超えると言われている。 マルブラウクモンキーは現在のところ絶滅の恐れはないとされているが、開発などによる生息地の減少などが懸念されている。 オナガザル科の動物へ / このページの先頭へ |
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マルブラウクモンキー