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マルブラウクモンキーさんのプロフィール |
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| マルブラウクモンキーはアフリカに分布しているオナガザルの仲間で、所謂サバンナモンキーと呼ばれる仲間のひとつになっている。 雌雄共にほっそりとした体つきで、群れをつくって生活している。
マルブラウクモンキーの分布域・生息環境 マルブラウクモンキーはアフリカ南西部のコンゴ民主共和国南部やザンビア西部、アンゴラ共和国やナミビア北部、ボツワナ北部などに分布している。 乾燥林や湿った森林、サバンナや二次林、耕作地周辺などに生息していて、多くは標高1600m辺りまでで見られる。 マルブラウクモンキーの大きさ・特徴 マルブラウクモンキーは体長40~60cm、体重3~8kgほどで、体は雌よりも雄の方が2~3割ほどは大きく、犬歯も大きい。 しかし、雌雄共にほっそりとした体つきで、四肢も長い。 尾も長く、体長と同じほどか、それよりも長い。 また、頬にはニホンザルのように食べ物を一時の間蓄えておくことができる頬袋をもっている。 毛色はオリーブブラウンやオリーブグレーをしていて、腹部や四肢の内側は白色をしている。 顔は黒いが周りには白い毛が生えていて、一見するとグリベットモンキー(Chlorocebus aethiops)やベルベットモンキー(Chlorocebus pygerythrus)などとは大変よく似ていて、しばしばそれらと間違われることもある。 マルブラウクモンキーの生態・生活 マルブラウクモンキーは森林や二次林、サバンナなどに生息していて、群れをつくって生活している。 群れは、ふつう雌雄の数がほぼ同じ程度の5~20頭程ほどだが、しばしば50~100頭程の大きな群れをつくることがある。 また、群れの中では雄は雌よりも上位にあるが、マルブラウクモンキーの群れは母系で、実質的には上位の雌が群れを率いていて、群れがどこで餌を食べ、いつ休息し、その場所にどれくらいのあいだ留まるかなどを決定している。 行動範囲は群れの大きさや食糧事情などによって幅があるが、0.5~2平方km程度と言われている。 行動範囲は他の群れとしばしば重なっているが、互いに採餌時間などを変えて避けあっているとも言われている。 しかし、行動範囲の中心には縄張りが主張されていて、時には争うこともある。 食性は雑食性で、果実や種子、花や球根、樹皮などのほか、鳥の卵や雛、トカゲや昆虫類、小型の無脊椎動物なども食べる。 また、マルブラウクモンキーは耕作地にも現れ、トウモロコシやマメ類などを食べることもある。 採餌は地上と樹上の両方で行われ、樹上では蹠行性で、手足の裏を地面につけて歩く。 樹上では短い枝の間を跳び移る程度で、跳躍力はそれほどでもない。 夜間は樹上で群れになって休むが、寝床となる木は、最後に採餌した場所から近い木が選ばれる。 また、寝床は棘のあるアカシアの木を選ぶ傾向があり、これは外敵から身を守るのに適していると考えられている。 外敵はライオンやヒョウ、チーターやハイエナなどのほか、大型のヘビや猛禽類などだが、マルブラウクモンキーは、特定の敵に対して違った警戒音を発して仲間に知らせることが観察されている。 ヒョウなどに対しては短くて連続した声を発し、それを聞いた仲間は素早く樹上に駆け上がり、ワシなどに対しては低音の短く区切られた声を発し、それを聞いた仲間は茂みの中などに逃げ込んで身を隠したりする。 マルブラウクモンキーの繁殖・寿命 マルブラウクモンキーの繁殖の様子などについては詳しく分かっていないが、繁殖は雨季の頃に行われると考えられている。 繁殖は一夫多妻で行われ、雌は妊娠期間は5ヵ月半程で、普通は1産1子を出産する。 生まれたばかりの子どもは毛が生えそろい、目も既に開いている。 育児のほとんどは雌が行い、子どもは4~6ヶ月ほどで離乳するが、長いものは1年程のあいだ親と一緒に生活している。 雌は3年、雄は5~6年程で性成熟し、成熟すると雄は群れから離れていくが、雌は生涯を通して出生した群れの中に留まると言われている。 マルブラウクモンキーの詳しい寿命は分かっていないが、野生下では12~18年、飼育下では20年を超え、長いもので25~30年程の寿命があると考えられている。 マルブラウクモンキーの保護状況・その他 マルブラウクモンキーは現在のところ絶滅の恐れはないとされているが、多くの野生動物と同様、開発などによる生息地の減少に伴う個体数の減少が心配されている。 尚、マルブラウクモンキーは、ベルベットモンキーやグリベットモンキーとはよく似ていて、長い間それらの亜種に分類されていたこともあるが、DNAの研究などによって、現在は独立種として認識されている。 |
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