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ヨツユビハリネズミさんのプロフィール |
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| ミツユビハリネズミは、アフリカピグミーハリネズミとも呼ばれ、名前のように、背中の毛が針状になっている。 夜行性の動物で、普段は単独で生活していて、昆虫やクモ類、カタツムリや両生類などを食べる。
ヨツユビハリネズミの分布域・生息環境 ヨツユビハリネズミは、西アフリカのセネガルやガンビアから東はソマリア、南はザンビアやモザンビークまで、アフリカ中央部に帯状のように広く分布している。 サバンナや耕作地などに生息しているが、開けた環境を好み、乾燥した岩場や草地のあるようなところでも見られる。 疎林などで見られることもあるが、密林や湿地などでは見られない。 また、ヨツユビハリネズミは低地に多く生息しているが、標高2000m辺りの山地にも生息している。 ヨツユビハリネズミの大きさ・特徴 ヨツユビハリネズミは体長15~23cm程度、体重250~600g程度で、四肢は短く、尾も短い。 吻は長く、耳は大きいが、目は小さくて視力は弱い。 頭頂から背中にかけての毛が針状になっているのが特徴になっているが、この針はヤマアラシなどのように鋭くて長くはない。 また、前足には5本の指があるが、後ろ足の指は親指がなくて4本で、これもヨツユビハリネズミの特徴になっている。 しかし、個体によっては親指の代わりに小さな骨があるものが見られることもある。 毛色は、針のようになっている部分が、ふつうは褐色や暗灰色のような色で、先端は白い色をしていて、腹側は淡褐色や白っぽい色をしている。 ヨツユビハリネズミの生態・生活 ヨツユビハリネズミはサバンナや耕作地など、開けた環境に生息していて、群れをつくることはなく、繁殖の時以外は単独で生活している。 主として夜行性の動物で、昼間は茂みの中や草原に掘った巣穴の中、岩の間などで休んでいることが多く、日が暮れると活動をはじめる。 主に動物質のもの食べ、昆虫類やクモ類、カタツムリや両生類、爬虫類などを食べるが、果実などの植物も少しは食べる。 また、ヨツユビハリネズミは毒素への耐性が高く、サソリや毒ヘビを食べることも観察されている。 夜間は活発に動き回り、主に地上で餌を探すが、ヨツユビハリネズミは木登りや泳いだりもする。 詳しい行動範囲は分からないが、体か小さいにも関わらず、一晩に8km程は移動するとも言われている。 また、縄張りはもたないが、互いに行動範囲を避けているとも言われている。 主な外敵はジャッカルやハイエナ、ラーテルなどのほか、ワシなどの猛禽類にも襲われ、外敵は多い。 危険を感じると、アルマジロのようにボール状に体を丸め、背中の針を立てて身を守る。 この針はヤマアラシのように鋭くはなく、返しも付いていないので、抜けて相手に刺さったままになることはないが、相手が更に近づいたりすると、「シューシュー」というような威嚇音を発し、転がすように体を動かして相手を針で刺そうとする。 ところで、ヨツユビハリネズミは、驚いたり新しい匂いや特に強い匂いを嗅いだりすると、口内で唾液を泡立て、それを針に塗りつける習性があることが観察されている。 この行動は「アンティング(自己塗油)」と呼ばれ、防御行動のひとつなどと考えられているが、詳しいことは分かっていない。 また、ヨツユビハリネズミは24~30℃の温度を好む傾向があり、それよりも高い温度や低い温度になると、巣穴に隠れて休眠状態になることが知られている。 温度が低くなるとエネルギーを節約するために冬眠状態のようになるが、温度が高い時期は、気温の上昇よりも、餌不足によるものと考えられていて、夏眠状態は6週間以上続くことは稀とも言われている。 ヨツユビハリネズミの繁殖・寿命 ヨツユビハリネズミには決まった繁殖期が見られないが、10~3月頃の食糧の豊富な雨季に見られることが多く、条件がよければ年に1~2回繁殖する。 巣は齧歯類などが放棄した巣穴なども利用され、雌は妊娠期間30~40日程で、1産2~10子、平均すると4~6子を出産する。 生まれたばかりの子どもの体重は10g程度で、目は閉じていて、柔らかい毛が生えている。 目は生後2週間を過ぎるころには開き、その後の動きは活発になりはじめる。 生後3週目頃から離乳がはじまり、遅くても生後6週間ほどで離乳する。 成熟は早く、雌は2ヵ月を過ぎるころには成熟するが、ふつうは生後1年ほどの間は繁殖しない。 ヨツユビハリネズミの寿命は、飼育下では8~10年程だが、野生下での寿命は短く、2~4年程度と言われている。 ヨツユビハリネズミの保護状況・その他 ヨツユビハリネズミはアフリカに広範囲に分布していて、現在のところ絶滅の恐れはないとされている。 尚、「ネズミ」と名前に付いているが、ハリネズミの仲間は、ネズミよりもモグラに近いとされている。 また、ヨツユビハリネズミは真無盲腸目に分類されているが、以前はテンレック科などと共に食虫目として扱われていた。 |
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