ココノオビアルマジロ さんのプロフィール |
ココノオビアルマジロ |
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被甲目 アルマジロ科 | ||||
学 名 | Dasypus novemcinctus | |||
英 名 | Common Long-Nosed Armadillo / Nine-Banded Armadillo | |||
分布域 | 北アメリカから南アメリカのアルゼンチン辺り | |||
生息環境 | 草原や密林地帯など | |||
体 長 | 35~60cm 程度 | |||
尾 長 | 25~45cm 程度 | |||
体 重 | 2.5~6.5kg 程度 |
アルマジロ類はいずれも体が装甲帯盾に覆われていて、頭や尾・四肢もうろこ状になっている特徴的な体つきをしている動物だが、ココノオビアルマジロはアルマジロ科では最も広範囲に分布している。 幾つかの亜種が知られているが、近年は生息域を広げていて、アメリカ合衆国のカンザス、オクラホマ、ミズーリーからテネシー、サウスカロライナなどの南東部からメキシコ、中米を経て、南アメリカのアルゼンチン北東部まで見られる。 名前のように、体には9列の丈夫な装甲帯楯があり、これが可動帯甲と軟らかい皮で繋がっていて、オオカミなどの捕食動物や外敵に攻撃された場合などは、頭や四肢は装甲の間に引っ込めることができる。 この装甲帯楯は8~11列と変化があるが、いずれも体の上面には毛がなく、腹面の軟皮や装甲帯盾間などには毛が生えている。 耳は大きく、鼻口部はとがっていて長い。 また、尾は太くて長く、体色は灰色や褐色かがった灰色などで、雄の方が体が大きい。 ココノオビアルマジロは開けた草原や乾燥林、熱帯雨林まで幅広く生息し、基本的に単独生活をしている。 多くのアルマジロ類と同様、主に夜間や薄暮に活動するが、曇り日などは日中も活動することがある。 主にアリやシロアリ、バッタなどの昆虫類やワーム類を食べるが、果実や種子、キノコなどのほか、ときには小鳥や死肉なども食べる。 嗅覚に優れているほか、穴掘りは得意で、四肢の力が強く、前肢のよく発達した爪を使って地中に巣穴をつくる。 木には登れないが跳躍力は優れ、垂直方向に1m程も跳び上がることができると言われている。 また、体つきに似合わず泳ぎもうまい。 アルマジロの体は装甲帯盾に覆われていることから、同じ大きさのほかの動物に比べて体重が重いが、ココノオビアルマジロは泳ぐ時に浮力を得るために、浮き袋のように腸を空気で膨らませることが出来る特徴をもっている。 この特徴のある体のつくりによって、泳いで川を渡ったりするほか、潜水能力にも優れていて、かなりの時間潜っていることができるので、川底を歩いて移動することもある。 北半球での繁殖期は6~7月の初夏頃で、南半球では11~12月頃に見られる。 雌の妊娠期間は4ヵ月程で、普通は1産4子を出産するが、ココノオビアルマジロは他のアルマジロとは違い、1受精卵から4子が生まれる。 生まれたばかりの子どもの体重は60~70g程で、目はすぐに開くが皮膚は柔らかく、数週間の間は鎧のように硬化しない。 離乳期間は2~3ヶ月程で、雌雄共に1~2年で性成熟するが、完全に成熟すには3~4年ほど必要とされる。 野生での寿命は長くて12~15年程度と言われているが、中には20年のものも知られていて、飼育下では20年を超えたものも報告されている。 ピューマやジャガー、ボブキャットなどのほか、タテガミオオカミやコヨーテなど、ココノオビアルマジロには多くの外敵が知られていて、幼獣は猛禽類にも襲われることがあるほか、農村部などでは食用を目的とした捕獲も行われている。 この他、アルマジロの仲間にはムツオビアルマジロ、ミツオビアルマジロ、オオアルマジロなど21種ほどが知られている。 しかし、本種を含め、ほとんどのアルマジロ類は完全に体を丸くすることはできず、完全に体をボール状にできるのは、ミツオビアルマジロ属だけである。 アルマジロ科の動物へ / このページの先頭へ |
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