チャップマンシマウマは南アフリカ共和国北東部やボツワナ北部、ジンバブエ西部、、アンゴラ南部などの草原地帯に生息 しているシマウマで、グラントシマウマなどと同様、サバンナシマウマの仲間(亜種)に属している。 チャップマンシマウマの生息域はグラントシマウマと重なるが、その領域はさらに狭く、半分程度と言われている。 体つきはグラントシマウマと大体同じだが、チャップマンシマウマには、体にある縞と縞の間にも普通はうすい影縞が見られ、体も少し大きい。 また、四肢にある縞は先になるほど薄くなり、普通は蹄までは縞がない。 しかし、チャップマンシマウマには影縞がはっきりしないものや、グラントシマウマでも薄い影縞が認められるものなども見られ、遠くから一見しただけではグラントシマウマとの見分けはつけにくい。 習性や食性などもグラントシマウマによく似ていて、草原で群れをつくって生活し、群れはふつう1頭の雄と複数の雌、その子どもたちからなる6~7頭程で形成されている。 主に草類のほか樹皮や木の葉、木の芽などを食べるが、普段はオグロヌーなどと一緒に群れをなしていることが多い。 チャップマンシマウマも時速65km程で走ることが出来ると言われているが、それでもライオンやハイエナなどの外敵に襲われることも多い。 逃げる時はジグザグに走って逃げるが、追い詰められると後ろ足で蹴ったり、噛み付いたりして反撃を行う。 また、シマウマの仲間は色覚をもっていて色を見分けることが出来ると考えられているが、視野も広く、視覚に優れている。 チャップマンシマウマも視力に優れていて、耳はロバほどは大きくないが、ウマよりは大きく、聴覚もよく発達している。 シマウマは警戒心が強く、眠る時にもウマのように立ったままで眠るが、この時も交代で外敵の接近などを警戒して見張りをしている。 ところで、シマウマの鮮やかな白黒の模様は大変目立つようであるが、草木の中に入ってしまうとかえって目立たなくなる。 この為、白黒の模様は一種の保護色になっていると考えられているが、一見してタテ縞に見える縞はヨコ縞である。 また、よく見ると、縞の模様などは固体によって全て違っている。 一夫多妻で、決まった繁殖期は見られないが、出産は夏に多いと言われている。 妊娠期間は11~13ヵ月、平均375日前後で、雌はふつう1産1子を出産する。 生まれたばかりの子どもの体重は40~50kg程で、生後1時間ほどで歩くことができるようになり、外敵から身を守っている。 子どもは11ヵ月程で離乳して独立するが、次の子どもが生まれるまでは親と一緒にいることが多く、雌は出生した群れに留まることが多い。 雌雄共に1年半~2年程度で性成熟するが、雄はこの頃には群れを離れていく。 野生での寿命は18~20年程度と言われているが、飼育下では30年を超え、38年を生きたものも知られてる。 このほか、チャップマンシマウマは生息数が少ないため、国内での飼育数も少ないが、チャップマンシマウマのように草原に生息するものの他、シマウマの中にはハートマンヤマシマウマなどのように山地に生息するものも知られている。 また、現在のところ、サバンナシマウマは絶滅の恐れはないとされているが、主にモザンビークに分布している亜種のセルーシマウマは生息数が極めて少なく、国際自然保護連合のレッドリストに、絶滅危惧種として指定されている。 ウマ科の動物へ / このページの先頭へ |
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チャップマンシマウマ