ホワイトタイガーはネパールからインド、インドシナに生息するベンガルトラの白変種で、しばしばこのような固体が生まれる。 しかし、全身は白いが、普通は黒い縞が残っている。 また、完全な白色種になると縞もなくなってしまい、まったくのホワイトタイガーが稀に見られる。 ホワイトタイガーを含むベンガルトラは、アムールトラと同じく比較的大型のトラで、インドやネパール、バングラディシュなどに生息している。 白色種でないふつうのベンガルトラの毛色は、オレンジ色を帯びた茶色などで、腹部は白い。 トラに見られる黒い縞の数は比較的少なく、肩や胸の部分にはほとんど縞が見られないこともある。 また、体毛は夏期、冬期ともに短いが、普通は頬と首まわりの毛は長い。 ホワイトタイガーの生息環境や習性などはベンガルトラと同じで、森林地帯のほか、湿地帯の草原や川の近くの草むらなどにも生息する。 シカやイノシシなどのほか、ヤマアラシや爬虫類、魚など、ほかのトラと同じように何でも食べる。 また、力もかなり強いので、時には人家近くに現れ、ウシやウマなどの家畜を襲うこともある。 ベンガルトラは体が大きいこともあり、木に登ることはほとんどないが、泳ぎはうまい。 また、ふつう1産2~6子であるが、兄弟がすべてホワイトタイガーということではない。 寿命はベンガルトラと同じ程度であると言われている。 ホワイトタイガーは国内の動物園でも時々見かけることのある人気のある動物だが、近年トラの仲間の生息数は減少をしていて、野生においてホワイトタイガーを見ることは殆どない。 現在、ホワイトタイガーを含むベンガルトラは、国際自然保護連合(IUCN)の保存状況評価によって、レッドリストに絶滅危惧種(EN)として指定されている。 尚、ライオンにも白色変種のホワイトライオンが見られることがある。 右下の写真はふつうのベンガルトラ。 ネコ科の動物へ / このページの先頭へ |
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ホワイトタイガー (ベンガルトラ)