クロヒョウはヒョウの黒変種で、普通の毛色をもった両親からしばしば生まれることがあり、1腹で普通のヒョウとクロヒョウが生まれることもある。 毛色は全身が黒色や暗褐色、黒褐色などだが、よく見ると、ヒョウの特長である梅花状の斑紋が認められる。 分布域や生息地などはヒョウと同じで、アジアからアラビア半島、アフリカまで幅広く分布し、生息域も森林地帯やサバンナにある藪、深い草むらのある岩場など、かなり広い。 生態や習性なども普通のヒョウと同じで、普段は単独で生活している。 また、昼間も活動するが、夕方から夜間にかけて活動することも多い。 力が強く、シマウマやシカ類、イノシシやカワイノシシなどを捕らえるが、ヒヒやハヌマンラングールなどのサル類も捕らえるほか、鳥や爬虫類なども食べる。 動きは大変敏捷で、木登りや泳ぎもうまく、運動能力に優れている。 ところで、ヒョウとよく似たジャガーにも黒変種のクロジャガーが生まれることがあるが、ヒョウやクロヒョウ、ジャガーやクロジャガーなどは、近年の生息地の開発や密漁などによって生息数が減少していて、現在は国際自然保護連合(IUCN)の保存状況評価によって、準絶滅危惧種(NT)として指定されている。 また、ヒョウの仲間であるアムールヒョウやユキヒョウなどは特に生息数が減少しており、これらはレッドリストに絶滅危惧種として指定されている。 この他、トラやライオンなどでは、白変種のホワイトタイガーやホワイトライオンが生まれることがあるが、チーターにも体毛の斑が違っているキングチーターが生まれることがある。 右下の写真は普通の毛色をしたヒョウ。 ネコ科の動物へ / このページの先頭へ |
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クロヒョウ