ジャガーはメキシコから南アメリカ中部辺りにかけて分布しているが、クロジャガーはジャガーの黒色変種で、ヒョウにも時としてクロヒョウが見られるように、ジャガーにもしばしばこのような個体が見られる。 ジャガーは新大陸では最大のネコ科の動物で、普通は黄褐色や淡褐色などの体色で、口のまわりは白く、腹部も白っぽい。 体には角張ったリング状の黒い斑紋があり、一見してヒョウに似ているが、斑紋は途中で切れていて、中にはさらに小さな黒斑がある。 また、ジャガーはヒョウよりも体が大きく、がっしりとした体をしている。 この普通のジャガーに対して、クロジャガーは全身が真っ黒で、口のまわりや腹部も黒い。 しかし、この体色の違い以外は普通のジャガーと変わらず、生息環境や習性・食性なども同じである。 クロジャガーも川や湖沼など、森林の水辺を好んで生息していてるが、環境への適応力もあり、草原や荒地などにも現れる。 また、クロジャガーが主として夜行性で、繁殖期以外は単独で生活しているということも、普通のジャガーと変わるところがない。 肉食性で、アグーチやカピバラ、ペッカリーやバクなどの他、アライグマやサルといったものを捕らえる。 泳ぎも巧みで、川で魚を取ったり、カメやメガネカイマンなどのワニ類も捕食する。 また、木登りもうまいほか、繁殖期も決まった時期が見られず、寿命なども普通のジャガーと同じとされている。 右下の写真は普通の体色をしたジャガーだが、ジャガーには黒色変種のクロジャガー以外にも、白色変種も時として見られる。 また、トラやライオンなどにも、白変種のホワイトタイガーやホワイトライオンが生まれることがあるが、チーターにも体毛の斑が違っているキングチーターが生まれることがある。 尚、森林の開発や毛皮を目的とした密猟などによって、近年ジャガーの生息数は減少しているが、ジャガーは国際自然保護連合(IUCN)の保存状況評価によって、レッドリストに準絶滅危惧種(NT)として指定されている。 ネコ科の動物へ / このページの先頭へ |
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クロジャガー